tabeteneruのブログ

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おすすめ映画 9月のまとめ~(2017)

 

 

はい、突如思いついたので備忘録もかねて

9月に観た映画の中からおすすめ作品を思いつきのままにピックアップします。

 

今月観た映画の本数は15本でした。

その内、洋画が12本、邦画が3本。劇場公開中の作品はありません。

Amazonビデオ、もしくはdTVで観たものになります。

 

この15本から5本を選びました。(尚、選外だった作品は末尾に記載しています)

評価の目安にYahoo!映画のリンクを貼り付けています。

 

 

さて早速、紹介していきます。

 

No.1 ビフォア・サンライズ/恋人までの距離(1995)

恋人までの距離(ディスタンス) - 作品 - Yahoo!映画

旅先の電車内で出会った男女がウィーンの街で一日限りのデートをする。

男は翌朝にはアメリカ行きの飛行機に乗って帰らないといけないが……。

 

奇をてらったカットだったり、特殊な仕掛けは何もないのに魅力的なシーンに溢れている、最高のデートムービー

好きな人に対して距離感を探りながら、その人という人間を知りたいと少しずつ近付くあの感じ、ちょっとそわそわしながら、好意を相性を確かめるあの感じ、あれがとにかく演出臭さなんて微塵もなくビシバシ表現されている、タイトルの通りリチャード・リンクレイター監督は人と人の距離を描く天才だと思いました。

 

恋は計画的なものじゃないし不可能と思えるものがあるほど燃えるもの。そんなことは大人のふたりも分かっている。恋は計算できないが、無鉄砲に進めるほど若くない、そのせめぎ合いがもどかしいっ。またヒロインのジュリー・デルピーがとにかく可愛い。自立した女性を演じる彼女は、凛として知的な雰囲気を醸し出しているのに、時に見せる無邪気なあどけない笑顔がたまらない。これが20年前の映画ということだけが悔やまれる。いえ、もちろん今もお綺麗ですが。

気付けば、主人公たちと一緒に恋している映画。間違いなく好きな映画の一本です。

 

 

No.2 ゴッドファーザー (1972)

ゴッドファーザー - 作品 - Yahoo!映画

アメリカを舞台としたイタリアンマフィアの話。言わずと知れたフランシス・コッポラの名作であり、愛のテーマは誰しも一度は聴いたことがあるのでは。

 

「家族を大切にしないやつは、男じゃない」

ドン・コルレオーネの言葉です。家族愛と義理人情に厚い人柄がよく表れているセリフ。ドン・コルレオーネはマーロン・ブランドが演じているのですが、すごい、格好いいったらありゃしない。迫力がすごい、雰囲気がすごい、たまらない、格好いいとにかく。声を張り上げるでも、高説垂れるわけでもないのにただ、静かにボソッと言う言葉が重い。重すぎる。格好いい。

観てからしばらくあのしゃべり方を真似してみたり。格好いい。近くにいたらたまに何言ってるかわかんないと思うけど怖いから聞き返せないでも格好いい。

 

そして、この映画、マフィアの話なのに激しいシーンというのはあまり無い。静かに粛々と物語が進んでいく、それは闇社会そのものであるようにも思えるし、夜道の静寂がかえって不安をかき立てるように退屈なんて知らぬまま、あっという間に三時間経っていることでしょう。

アル・パチーノが台頭するきっかけとなるレストランでのシーン、観てる僕の心臓がただならぬスピードで脈打つ緊張感。名作というのは色褪せないばかりか心臓をも動かす。今月はゴッドファーザーⅡを観る予定です。

 

 

No.3 50/50(2011)

50/50 フィフティ・フィフティ - 作品 - Yahoo!映画

若くしてガン宣告を受けた青年が病気を経て変わる環境や自身の変化、さまざまを描く。

 

ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演。彼演じるアダムがバリカン片手に頭を剃っているジャケットは見たことがある方も多いのではないでしょうか。

今作は、余命宣告という言葉から受ける悲しみや感動の物語を想像すると少し違う印象を受けるかもしれません。抗がん剤を打ちながら、ナンパもします。がん患者友だちのお爺ちゃんたちと葉っぱも吸います。

 

でも、主人公は素っ頓狂な人間ではありません。病気が分かるまでは、ごく普通のひとりの若者として生きていました。それがある日突然、「ガン患者」となります。それは家族・親友にとっても同じことです。愛する息子、愛する友が突然長くは生きられないかもしれないと知ります。

突然、腫れ物に触れるように扱われます。当然、これまでと関係性の変わる人々が出てきます。それでも当然変わらない人々もいます。

悲しいシーンに明るいポップスが流れていたり、どんな時も努めて明るい親友カイル(セス・ローゲン)がいたり、涙を一緒に流すだけが救いではないと教えてくれます。

こんな友がいるアダムが羨ましい。

ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演の『500日のサマー』という映画が大好きなんですが、ジョセフ・ゴードンはなかなかどうして少し不幸な好青年の役がよく似合います。

 

 

No.4 宇宙人ポール(2010)

宇宙人ポール - 作品 - Yahoo!映画

 サイモン・ペッグニック・フロストが主演のSFコメディー。イギリス人オタク2人がアメリカのSFスポットを巡っていたら、本物の宇宙人に会っちゃった。しかも何者からか追われている?!という話。

 

サイモン・ペッグにハマっていて彼が出演しているということで観たのですがとにかく面白かった。実は歴史の裏でこの宇宙人が暗躍していた?なんて話も。この宇宙人ポールがとにかく良いヤツで憎めない。こんな宇宙人だったら友だちになりたい。(笑) ちなみに宇宙人ポールの声としてセス・ローゲンが出演しており、声だけで笑わせるあたり流石としか言えません。大好きです。

 

オタク2人と宇宙人の珍道中で可笑しさしかないはずなのに、なぜか泣けます。やはり一緒に馬鹿やるほど仲良くなれる男の友情?とでも言えるもののせいなのか。あまり期待して観てなかった分、そのギャップにやられました。

笑って泣きたいときに観る映画です。

 

 

No.5 海街diary(2015)

海街diary - 作品 - Yahoo!映画

漫画原作の実写化ドラマ。鎌倉を舞台に女三姉妹が異母妹を家族に迎えて女だけの共同生活を送る中で、4人それぞれが日常に抱えた出来事を家族の視点で向き合っていく話。

 

原作を読んだことがあったので、どんな作品になっているのかなあと正直少し不安に思ってここまで観ずに来てしまいました。

劇的な事件など起こりません。総じて、多くの日常とはそういうものだと思います。小さな起伏が、やがて大きな波となり時に打ち負かされたり、うまく乗れたり、何もないところで躓いてしまったり、道端で100円拾ったとか、そういう傍から見ればささいな喜怒哀楽の集合体が個々人の人生を彩っている。そういう機微が感じられる作品になっていたと思います。

 

監督は是枝裕和監督で、この作品のまえに『そして父になる』を撮られています。家族をテーマにしているという点では同じであり、家族のかたちを問う意味でも似ているように思います。恐れ多くも個人的な意見を申し上げますとこの『海街diary』の実写版が是枝監督で本当に良かったと思います。

そして父になる』しかり、日常的な細かいカットや演出が巧みで登場人物の内面に共感しやすいし、原作もかなり読み込まれたのか、あの独特のほのぼのとした雰囲気が作品全体によく出ていたと思います。

もし続くようなら、また是枝監督お願いします。一視聴者より。

 

 

 

以下、選出外の10作品です。

決して低評価だったというわけではなく、思いつきのままに5作品選び、ただ外れたというだけです。おすすめしたい作品もたくさんありました。(順不同)

 

・MEGAMIND(2010)

スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013)

ドン・ジョン(2013)

エスター(2009)

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008)

セルラー(2004)

・危険な情事(1987)

阪急電車 片道15分の奇跡(2011)

宇宙兄弟(2012)

キック・アス(2010)

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。